明王・童子の部

愛染明王

大日如来か金剛薩捶を本地(同体)とする明王。この明王は愛敬を本誓とし、煩悩即菩提の三昧を現ずる。故に明王の外相は忿怒暴悪なれども、内心は大愛至情を本誓とする。三目六臂にして、種々の兵器を捧げる。三目は三界の衆生に成就した仏果を与える。身は赤く後背は日暉を持ち、無明妄想を破する。忿怒にして、頭髪は猛悪に立て、頭上に五鈷の鉤をかかげる。息災、得福の修法がある。