諸天神の部

四天王

四天王は帝釈天の部将にして、正法諸仏の守護神。東方に持国天、西方に広目天、南方に増長天、北方に多聞天を配置する。 持国天は乾闥婆及び羅刹を眷属とする。般若守護十六善神の一つ。東方だけでなく三方を守護するため持国天という。造形は種々あるが、神王形で左手に刀などを持つ。 広目天は龍及び富単那を眷属とする。般若守護十六善神の一つ。造形は左手に鉾(ホコ)を持ち、右手は赤索を執る。 増長天は鬼類を眷属とする。般若守護十六善神の一つ。自他の威徳を増上せしむるため増長天という。造形は右手に三戟を持ち左手は腰に置く。 多聞天は毘沙門天と同じ。金毘羅を別名とする。十二天の一つ。常に如来の道場を護り、法を聞くため多聞といわれる。手に持つ宝塔により、無量の珍宝を出し、衆生に与えて福徳を授ける。古来、この天を吉祥天と相関して、夫婦のように説く。あるいは、大黒天を加えて三尊合行と説き、三面大黒天として祭る。夜叉羅刹を眷族とする。

(1) 多聞天

(2) 広目天

(3) 増長天

(4) 持国天