チベット・モンゴル仏像の部

宝蔵神

宝蔵神(ジャンバラ)は蓮花神とも呼ばれる。後期密教成立の遅い時期にこの財宝尊は作られ、形が似ていることから中国で布袋と混同される。 右手にレモンを持ち、左手にマングースをつかみ、その口から財宝を吐き出させている。マングースになじみの薄い中国や日本ではねずみが財宝を生み出すシンボルとして用いられることが多く、また、日本では大黒天の「打出の小槌」がある。 単独でも祀られるが、配偶神・持世菩薩(ヴァスターラー)と一対で祀られることもある。