大日如来

密教の根本聖典たる金剛頂経及び大日経の教主にして金胎両部曼荼羅界の主尊。宇宙一切の森羅万象の本体となし、過去、現在、未来の三世において常恒不易の真如となす。その五智五相の智徳を表したものが金剛界大日如来で智拳印を結び、菩薩形の五智宝冠をいだく。一方、胎蔵界においては同じく菩薩形の宝冠をいだき、法界印を結び、経験的認識を超越した本有の理徳を表す。天台宗では大日如来と釈迦如来とを法身・応身の同体とし、東密では顕教の釈迦如来とは別体とする。