六観音

六観音とは、聖観音・千手観音・十一面観音・如意輪観音・馬頭観音・准胝観音。天台では准胝の代りに不空羂索を入れる。天台の六観音は「摩訶止観」に準処したものです。「大悲観世音(千手観音)、地獄道の三障を破す、この道苦もっとも重し、よろしく大悲を用うべし。大慈観世音(聖観音)は餓鬼道の三障を破す。この道飢渇す、よろしく大慈を用うべし。獅子無畏観世音(馬頭観音)、畜生の三障を破す。獣王は威猛なり、よろしく無畏を用うべし。大光普照観世音(十一面観音)、修羅道の三障を破す。その道、猜疑嫉疑なり。よろしく普照を用うべし。天人丈夫観世音(准胝観音もしくは不空羂索)、人道の三障を破す。人道に事由あり、事は驕慢を伏す、天人と称す。理はすなわち仏性を見る。丈夫と称す。大梵深遠観世音(如意輪観音)、天道の三障を破す。梵これ天王。王を標し、臣を得」と、観音を六道に配して一切衆生を生死の苦海から済度せんがためにつくられたもの。よって、本来は天台の六観音がはじまりで、真言はそれに応じたものといわれる。