杉山僧正

江戸時代の文政年間、天狗界に出入りできる寅吉という怪童が現れる。寅吉は幼いころから火事を予言したり、透視能力を発揮しては大人を驚かせたりという超能力少年だったが、七歳の時、東叡山(現在の上野公園)の麓の五条天神の境内で謎の薬売りの老人に出会い、常陸国南台山の仙境に出入りするようになる。以後、寅吉と異界のコンタクトは間断なく続き、岩間山の杉山僧正(天狗界の首領)という山人を師と仰いで修行を積み、さまざまな神法道術をよくするようになった