馬頭観音菩薩(馬頭明王)

教令輪として馬頭明王とも呼ばれ、観音部、明王部の両部に属す。無量寿仏の忿怒身。この尊を馬頭と名づくは、頭上に馬を置くが故で、敢食、大悲専念、迅速の三つの意味がある。敢食とは、大きな馬の口が衆生の煩悩を一度に飲み込むの意。迅速は諸々も魔障を克服し、慈悲方便をもって忿怒形を現し、無辺界の暗闇を照らし渡すの意。また、大悲専念とは馬が草を食するに余念がないように、一途に行うさまをいう。造形は人身馬頭と頭上に馬頭を置く像がある。三面八臂、四面八臂など形はさまざま。