密号を与願金剛といい、衆生の求願に従って施与する菩薩。胎蔵界曼荼羅観音院に住し、尊容は一面八臂。大随求陀羅尼を聞けば一切の罪業は消滅し、読誦し受持すれば、金剛堅固にして火、刀、毒の恐れなく、更に書写し臂上に掛けるか、頭上 […]
カテゴリー: 菩薩の部
大勝金剛は大転輪王または金剛手と名づけ、古来より秘仏として伝わる。説は台密(天台宗)、東密(仁和寺)、東密(醍醐寺)によって少しずつ違うが、楡祇経にもとづく仏尊。 一切衆生の菩提心の本体、もしくは金剛手が一切衆生の発菩提 […]
胎蔵界除蓋障院の院主にして三障(煩悩障、法障、業障)を除いて一切衆生を救う。形は左手に蓮上に宝珠を頂く蓮華を持ち、右手は刀剣無畏印。
地蔵菩薩と同じ本願にして、一切衆生の三悪趣(生あるものが作った悪行の結果、死後赴く世界で地獄界、餓鬼界、畜生界をさす)を滅除する。胎蔵界除蓋障院に住し、形は左手の中指を屈して親指をつけ、右手は与願印。
地蔵菩薩と同じ本願にして、一切衆生の三悪趣(生あるものが作った悪行の結果、死後赴く世界で地獄界、餓鬼界、畜生界をさす)を滅除する。胎蔵界除蓋障院に住し、形は左手の中指を屈して親指をつけ、右手は与願印。
財宝を恵み、世間を安んじ維持する菩薩。古くからこの菩薩の陀羅尼(真言)を唱えると、貧困から脱し、財宝が蔵に充満するといわれる。形は二臂で、右手に果実、左手に施無畏印。
葉が茂って、衆生の災いから覆い守る観音。この咒を「一遍誦すれば自身を守り、二遍誦すれば伴侶を守り、三遍誦すれば一家を守り、 四編誦すれば集落を守り、五編誦すれば国を守る」といわれる。形は2種有り、 一. 二臂で左手に索、 […]
般若菩薩は訳して智・到彼岸となる。般若は智、波羅密多は到彼岸をあらわす。胎蔵界曼荼羅持明院の中央、 または虚空蔵院十波羅密菩薩の座す一尊。五大菩薩の金剛波羅密菩薩と同体。この菩薩の印を結び真言を誦す ることで愚痴を滅して […]
大日如来が無量寿如来を供養するため出生した尊。無量寿如来は説法の徳をつかさどることから、説法の妙なる響きに託して表したものである。
東方アシュク如来の四親近の一尊にして北方に如来の四摂の徳を表示する。
青頸(しょうきょう)観音は3面4臂で正面が慈悲、右が獅子、左が猪の面相をなし、蓮華、法螺、輪を持つ。インドのシヴァ神の影響を受けた観音。(昔、神々と阿修羅は不老長寿の霊薬(アムリタ)を得る為ヴァースキ竜王を巻き付け、曼荼 […]
白衣観音は胎蔵界曼荼羅観音院にあり、その姿は通常の菩薩形をしているが、33体観音の一つは白衣をつけ岩座に座す形をしている。 白は清浄菩提心を表し、観音母として、諸観音を生み出す母とされる。
三十三体観音の一つにして、天龍夜叉の身を現し雲中龍の背に起立する。
三十三体観音の一つで、宰官身を現し、水上に蓮華を浮かべて、右膝を立てて座る。特に水難を除くのもとして奉祀される。
教令輪として馬頭明王とも呼ばれ、観音部、明王部の両部に属す。無量寿仏の忿怒身。この尊を馬頭と名づくは、頭上に馬を置くが故で、敢食、大悲専念、迅速の三つの意味がある。敢食とは、大きな馬の口が衆生の煩悩を一度に飲み込むの意。 […]
バラモンの種族に生まれ、過去の弥勒仏に会い、慈心三昧を修得。釈迦牟尼如来の化尊を受け、未来成仏の記別を受けられる。 入滅して兜率天に生じ、56億7000万年後に再び娑婆世界に出現し、一切衆生を済度する。
七倶胝は広漠なる数の意。聡明、争い、治病などを祈願し、薄福悪業の衆生を愍念する広大無辺の徳を表す。この尊は如来部、観音部の両部に属し、出家、在家を問わず、飲酒、肉食、妻子あるを問わず、願を成就させる。造形は一面三目十二臂 […]
如意宝珠の三昧に住し、手に如意宝珠を持して一切衆生の願い、延寿、安産、徐難の功徳を満足させる。右側第一手は思惟。第二手は如意宝珠を持ち、一切衆生の願いを満足。第三手は念誦を持ち、身近な人々の苦を抜く。左側第一手は光明を照 […]